2018-09-01から1ヶ月間の記事一覧
光を探して ずいぶんと暗い場所にいたから 忘れるために眠り 未来を知るのが怖くて 時間に縛られ 自由におびえた どこにも行けないことで 魂はさまよい 生と死の境目が曖昧で どっちに振れていたのか 気がついた時に 僕は大人になっていて 忘れられないはず…
氷のように溶けやすくても ガラスのように繊細でも 簡単に心に触れさせたりはしない 欠けたものを埋めるために どれだけ遠回りしても構わない 舞った落ち葉が土に還るような どこかで生かされて なにかの花を咲かせて また風に舞えばいいと思う
僕らはゆっくり死んでいく 見えないところで蝕まれ 骨の髄まで腐敗して 生きていくことは残酷なことで 思い通りにならないことだけは 運命で決まっているようなもの それでも日の当たる場所を探して 信じるモノは救われるとは思わないけど 信じたことで救わ…
もうすぐ雨が降るらしい 灰色の空は厚みを増す 夏を前にした通過儀礼は 憂鬱と期待をこめて 静かな雨の降る 雲はあくまで無表情で 日曜日に窓越しに見える景色が どこか寂しい ただ雨上がりの夕焼けはあまりに感情的で 泣きたくなるのはなんでだろう
誰が言うまでもなく 欠けたもう一つのパーツだと さまよい歩き たどり着いた場所が答えで それ以外のすべてが虚構だと 唯一の望みがあなたで あなたが僕にとっての答えで それだけが真実だった
雨の雫が憂鬱にさせる月曜の朝 太陽に愛されて咲きほこる夏の花でも 春を告げる麗しい花でもなく あなたは雨の中で静かにたたずむ なにか大切な人を待っているような貴賓があり それが叶わないことを予感させる哀しさもある ただ雨に打たれたあなたはずいぶ…
いいことはそんなにないけど 悪いこともそう長くは続かない ほら 見上げれば大きな月が 雨があがったよ
走り続けた先に答えがなくても 息を切らして体を躍動させ 腕を振り脚を駆使して前に進む 体の痛みには波があり だんだん疼きやがて収束する そのサイクルを繰り返す 肉体を精神力でコントロールして 精神に肉体を近づける 積み上げたトレーニングが正しかっ…
馬鹿な質問だと分かりきっていても 自分が芯の芯まで幸せだと感じた瞬間に 君は幸せかい そう聞いてしまう そんな夜があってもいいと思う ずいぶんと色々あったんだ でもこうしてここに二人でいることに感謝したくて そばにいてくれてありがとう そう伝えて…
深い夜から朝やけを望むような 希望がもう一度めぐるのを 心のどこかで待っていて それを灯りに道を進む 先のことは分からないけれど なにかを信じて生きる それに支えられて立っている それはどこか祈りに似ている なにもせずに祈るのではなく あゆむ道に希…
これから載せる詩のようなもの、会話の断片のようなもの。は電車の中で本を読むのに疲れて、なにも考えずに無作為に書いたものがほとんどです。特にメッセージ性のあるものでもなく、伝えたいテーマもありません。自分では、絵を描くのが好きな学生が授業の…
筋肉=アイデンティティ トレーニング=ライフワーク ランニング=リズム スイム=調和 ウエイト=刺激 筋肉痛=証
時間の分からない未明に、暑苦しくなり麦茶を飲もうと部屋を出て廊下を歩くと暗闇で猫の目がギラッと光った。すり寄ってきた頭を撫でて鼻をなぞる。なにも話はできないけれど、だいたい伝えたいことは分かっているつもりで、遊んで欲しいときにする期待をこ…
ある日曜日の混み合ったファミレスでトイレの個室の扉を開けようとノブをまわして扉を開けると。ビックリしたぁ、と中にいたおじさんが言った。ビックリしたのはこっちで、鍵をかけて下さいよ。と思いつつも、なにも言わずに席に戻った。
夏が終わって、はじめて蚊にさされる。今年は暑すぎて蝉も鳴かず、蚊も飛ばなかったらしい。電車はだんだんと混みはじめて、日もだんだんと短くなっていく。変わらないものなんてないのだと思う。移ろうままに稲穂は実をたずさえ、葉は色をつけはじめる。そ…
月をまたぐと長く静かな雨が降り、季節は秋へと移ろった。雨はしんしんと物憂げな空はどこはかとなく寂しい。風は湿り気を帯びそれでいてどこか優しい。なにもない休日、なにをするわけでもなく。コーヒーを淹れて、パンを焼いて食べる。猫をお腹に乗せて外…
秋の空は淡く、ちりぢりの雲が点々と優雅に泳いでいるようだった。遠くの飛行機雲が陽を受け、綺麗なコントラストで、心地よい風が肌を包み、日曜なのか街ゆく人の表情が穏やかだった気がした。家でお茶を飲みながら、大判焼きを食べていると、猫があんこを…
金曜の夜に走り始めると、雨が降り出した。雨は次第に強くなり、だけども土日の二日間は休みなので、風邪を引いてもと走り続ける。走り出したら止まれない。雨は小粒になったり、大粒になったり。リズムを刻んで体を濡らした。衣服が重くなり始めた頃に、逆…
今にも泣き出しそうな空が、うっすらと茜色に染まる。枯れた向日葵、終わりかけの夏休み。電線の上でたむろする名も知らぬ鳥が近付くと羽ばたき、それぞれが影となって夜に溶けていった。風はうっすらと秋を運んで、そうやって夏が終わろうとしている。あな…
雲の上はいつも晴れ。たとえどんなに悲しい雨が降ろうと、やがて晴れ間になる。太陽はいつも照らしてくれていて、それは変わることはない。雨上がりの虹を待ち、やがて雨もあがる。そういう気持ちで生きていきたい。僕の座右の銘。
電通の女性社員の過労死について。コピーライターの糸井重里の記事で、僕も若い頃に広告の仕事で残業につぐ残業で、同じような経験があるんだけど。今にして思うと、三食ご飯を食べて、風呂に入って、寝るやつには敵わないよ。残業が続くと疲れもたまるし、…
週末のちょっといいこと猫に遊んでもらう。布団を干してぽかぽかして眠る。友人とスーパー銭湯に行く。Amazonで買ったティファールのスチームアイロンがすごく便利。夜に走ると星がたくさん見れた。ベランダにハクセキレイがひと休みしていた。
海辺にて、浜風を背に受け海のうねりを横目に歩いた。きれぎれの雲の間から沈みかけの太陽が見え隠れして、寄せては返す波の満ち引きを、仲の良さそうな親子が手を繋ぎながら無邪気に楽しんでいた。途中、誰かの呼ぶ声がしたと、振り返ると波のしぶきかとん…
筋育筋肉を育てはぐくむこと国民の三大教育知育、食育、筋育
駅のプラットホームからふと空を見上げると、丸まったつがいの猫の様な二つの雲がほの暗い空をゆっくり漂った。暑苦しいからと窓を少し開けて寝たら、起床した時に喉が若干いがいがした。風が秋を運んで、夏はまだ時々、ひょっこり顔を出すだろうけど。自分…
暗雲が立ちこめる空を見て急いで洗濯物を取り込むとバケツをひっくり返したような雨が降り、爆弾を落としたような轟音と共にカミナリが近くに落ちた。気がつくと空はいつもの晴れ間で、夏の空は色んな表情があると、雨で少しだけ涼しくなった空を猫と見上げ…
駅へと続く道の電線に並んだ鳥の群れが人の気配を察してか一斉に飛び立った。それらは旋回してやがて遠くの黒い積乱雲と混じって見えなくなった。夏の雨が好きで、それは激しく潔いからで、気が付くとすぐにやむ一過性のものだからかもしれない。激しい雨は…
某紳士服店にてスーツを買いに行く。毎度のやりとりになるのですが、店員さんの見立てたジャケットがキツくて入らず、お客様は着やせするから分からないですが逆三角形ですね。と本音だかお世話だか分からない言葉をかけられる。スポーツジムではないのだか…
少しだけ涼しくなったお盆明けに、また酷暑の戻ってげんなりするような熱帯夜。夜に浮かぶ月の明かりで雲の流れがゆっくり見えた。猫を抱いてマンションのベランダから一緒に眺める。夏の終わりはなんだか寂しいけれど。それは失われるのではなく、また巡っ…
花火が瞬くような時の中で命は輝いて、終わった向日葵が種の重さで下を向いていた。今年の夏は特に暑かったから、芽が出て花が咲いて、それが終わるまで、花は花らしく潔く散っていった。最後に残った種は生をまっとうした生きた証で、またその花を見て夏が…