Shape of my word

日々の生活で感じたこと、思ったこと、考えたこと、を言葉にします

 駅のプラットホームからふと空を見上げると、丸まったつがいの猫の様な二つの雲がほの暗い空をゆっくり漂った。暑苦しいからと窓を少し開けて寝たら、起床した時に喉が若干いがいがした。風が秋を運んで、夏はまだ時々、ひょっこり顔を出すだろうけど。自分の部屋のドアを開けて戻ると。猫がたたたた、と飛び出した。布団にしっかりトイレを済ませた後があったので、シーツをはがし洗濯して干した土曜の昼下がり。父にそのことを話すとお前が悪いと叱られる。猫は父のベットでは絶対にしないのだ。いつも一緒に寝てるから。父は、お前の部屋が臭いからトイレと勘違いしたんだと。顔を伏せて、逃げるように出て行ったのは明らかに、怒られるのを恐れてなのだ。あの二つの雲に似た前代の猫たちもそういえば、そうだった。いつかまた会えたらいいな。雲は流れて見えなくなった。