Shape of my word

日々の生活で感じたこと、思ったこと、考えたこと、を言葉にします

2018-10-01から1ヶ月間の記事一覧

あなたが私の体温を上げた 悪い熱ににうかされたようで 頭が沸いたみたいなんだ 本当に やかんみたいに 湯気が出ないのが不思議なくらい 気付いているの なんて話しかけたら 振り向いてくれるのか 不自然でないのか 話しかける意気地もないくせに 独りの夜は…

なぁ 天国ではみんな 海の話をするらしい 魂に重さはないらしいから 波に乗れるのは運次第で 太陽と風を信じて どこまでも自由になぁ 終わりの知れた ドラマなんて 見る気はしないだろう ハッピーエンドを信じる方が 人生は楽しいし 皮肉ばかりの毎日を 恨む…

靴ひもの結び方だって いくつあるかわからないし 明日の天気だって あてにはならない 確かなものなんて 机上の空論で 世界は可能性に満ちていて それでいて限りなく不自由で 愛という不確定な未来が 仮定の中で脈をうつ 君という方程式の法則を導き出す 漸化…

この世界の憂鬱を誰かのせいにして あなたは空の悪口をいう 洗濯物がよく乾く 僕は笑う 熱にうかされた猫が 白昼夢の寝言をいう あなたは憂鬱を世界のせいにして いたずらに歯を見せて笑った 白いワンピースによく映えた 女の子のソフトクリームが溶ける 世…

僕らにはあまりに時間がなく 身を焦がすように惹かれながら 夏のスコールのように激しく 気がついた時には雲は彼方に 予想もできないような巡り合わせの 花火のような恋だった 物事の優先順位があずき相場のように 激動して 最期に残ったものといえば あずき…

ただ時が経つだけで 大切なものがそうでなくなり また がらくたが宝物に 流れるものを追いかけて 何処までも駆けていく 走り続ける時にだけ 吹く風があり その瞬間にだけ 走るということから自由になれる 解説 走ることの意識について。走らなければいけない…

あなたの影を踏みながら 重なったまぶたからこぼれ落ちる 涙を感じた 季節をまたいで少し伸びた髪が 風でわずかに揺れる このまま もう帰れない所まで歩いて 影が夜に溶けて 群像の中から 日の出と共にあなたの影を探す 失った後に残る痛みが ささやかな希望…

振り返った時に見える原野が とても淋しくそれでいて懐かしい あなたと別れてから 僕たちは決して交わることのない夏と冬で 季節の片隅で深く眠り どんなに焦がれても重なることのない 過ぎ去った時間だけが 深々と降り積もり 綺麗な結晶になって蘇る けれど…

答えはまだ見つかりません 見つからない答えを探しているのか 追いかけているのか 追われているのか どこかに答えがあるなんて 平行線の交点を探すような 魚の見る夢を想像するような 見つかるはずのない答えを探し たどり着くはずのない終点を目指し 与えら…

あなただって そんなつもりで笑ったのではなくても 僕も感情を表には出さない お互いのことを知って その先にあるのがどんな未来なのか 初めて会った時 あなたは恥ずかしそうに笑って 僕は困った顔ではにかんだ 放り投げた言葉の槍が 深く胸に突き刺さり 血…

もう会うことのない人に 叶うはずのない約束をする そうすることで残された人に 希望を託せるからからなのか 約束を糧に未来を手にいれるのか 約束が絆になるほど相手を強く想い 相手が約束を破ることはないと信じてくれることで 生にしがみつきたいのか 虚…

秋の夕暮れ遠雷が鋭く光った 風は優しく雲を導き 地平線に日は沈んだ 誰かがゴミを蹴飛ばしたと カラッと乾いた音の先を見ると 蝉の亡骸だった コンビニはおでんを売り始め 人は各々の道を歩き出す 月のまわりは暖かく輝いていた ​

灰色の乾いた空気 あなたの鳶色の瞳は濡れていた 笑うと目尻にしわができ あと何回 その仕草を見れるのだろう 言葉の単純さと裏腹に どうして口に出せるだろう その時の流れを引き留める 言葉はどうやったら口に出せたのだろう さよならも言えず 時は流れて…

あなたの背中なんだか淋しそう 大人になるために何を捨てたの 前に進むために何を諦めたの 乾いた都会の風を切って いつからそんなに強くなったの その淋しさと裏腹にどうして いつも微笑んでくれるの あなたの哀しみに触れた時に 本当のことが少しでも分か…

向かい合わせに座って 濡れた瞳が頰をつたい 化粧で上手に隠すから 何が機微に触れたのか 悲しげな顔で怒って 怒った仕草で笑って 本当のことなんて 本人だって分からない ​

あの日の帰り道 どしゃ降りの中を歩き いつもは使わない電車に乗って たまたまそこで出会う あなたはいたずらに笑って 僕は愛想よく笑った 知らない仲でもないので あなたは雨の悪口を言って 僕は雨に感謝した 電車に映る二人の影は近づいては遠ざかり 映画…

ある日 喧騒の中で色をなくす 一度なくした色はもう戻らない それが暖色だったのか 寒色だったのか あなたの色も思い出せず きっと僕の色も忘れたのだろう 四季は精彩を欠き カラスが笑う すごく大切な色だったのに解説 色について。色=個性と思って読んで…

どうにも上手くいかなくて 何をやってもやぶへびで 歩くほど足下をすくわれ 慰めの言葉が逆に惨めで なかなか季節が巡らず 置き去りにされた冬は寒く 春はまだ遠い 凪いだ海のように 潮騒は静かで悲しい 誰かが言った 時間を味方につけろ その時が来るまでど…

この先に見える眺望が 期待したものと違っても ただ走り続けて 望んだ答えが見つからなくても 息を切らして前に進み 過去を断ち切り 今だけを信じて 夜明けの暁を迎える 空は今日も青いか ​

夢を追いかけ 橋を架ける虹を探し 理想を求めて旅をする 気がつくと 夢に追いかけられ 押しつぶされそうで 泣きながら来た道を歩く 恥ずかしくて 情けなくて でも 少しだけ大人になって そうやって 人に優しくなれる ​

色づいた葉が路を彩り 澄んだ空は何処までも 天気が悪いと街は灰色で 晴れた日は木漏れ日色に 日が西に沈む僅かな時間に 空は燃えるような茜色を残し消えてゆく 消えていった日が昇るまでの夜は長く もうすっかり冬になったのだと 静かで長い夜に明日の夢を…

探しモノは雑踏の中へ 分け入っても手がかりは錯綜し 何が正しくて何が違うのか 多すぎる情報はより暗い道へ もう戻れないのだろう 行方は藪の中 地図は燃え尽きた ​

明度を失くした灰白色の空と海 水平線に消えていった船はもう見えない 砂は足跡を残して その軌跡はどこに続くのか 打ち上げられた朽ちた灌木が木偶のように笑った気がする 静かな波頭は白濁した泡を残して消えていった 綺麗なモノほど悲しく また怖いものも…

想いが色をつけた まるで何かを祝福するような 月明かりに照らされて 誰かと誰かが手を紡ぎ 想いを馳せるのだろうか 恥ずかしそうな 誇らしそうな ちょっぴり背伸びをした 目に映る景色が輝きはじめる 初めて会った時も 最後に会った時も はにかみながら あ…

夢の中で失くしたものを 目が覚めて探しても見つからなかった すごく綺麗でそれが幸せの象徴なのかと思えるような それがどんな形でどんな匂いだったかも思い出せず それに触れたとき 僕はどんな顔をしていただろう ずいぶんと長い間 僕は眠っていたから そ…

あの夜に失くしたものを 僕はいつまでも探していて 焦がれるほど遠くに行ってしまうことに 大人になるにつれて気付くのだけど それがアメ玉みたいにどんどん小さくなっていくことが とても怖くて 朝になるとそれが頭の片隅にあると安心して そうやって毎日を…

柔らかい仕草と裏腹に 体の熱を奪うような 冷めた瞳を すべてを見透かされて それでも待ってくれるなら それだけが僕にとっての真実で 名もない石が 琥珀のように輝くと信じたい ​

あなたのいない世界で なにを灯りに照らすのか 暗い場所では身が凍る 心は宙をさまよい 名も知らね鳥のように 空を旋回する 星はなにも言わず見守って 日が昇りいつもの朝が始まる ​

時間をおざなりにして ずいぶんと迷惑をかけてきた どんな天気でも気持ちが晴れないような たくさん心配をかけたと思う もらったモノが多すぎて それを当たり前だと思ってきた こうやって自分の脚で立って なんの不自由もなく過ごせることを 今になって誰に…

別れを背景に感傷に染まる夕陽 どうしてこんなに悲しいんだろう 芽吹く若葉になにを期待するでもなく 道をただ歩いていく 説明できないことの方が多いけど どうしても答えを探してしまう たどり着いた場所が答えなのだと思う 手にあるものがすべての答えで …