それを最期だとも思わずに いつものように寄り添って 言葉のない瞳で見つめるだけで それがすべての答えで そんな素振りも見せないで 気が付けば遠くに行ってしまい ただ時たま近くに感じて 何処かと探してしまう サヨナラの続きを 待っているのかもしれない
眠い目を覚まして、まどろみの中で今はもういない猫の呼ぶ声が聞こえた気がした。小さなかすれるような声でエサを催促する、いつもの感じで。元気なもう一匹は日中、毛づくろいをしてもらおうと廊下や部屋を探しまわり、見つけられそうにないと分かると、箱…
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