2018-10-09 ■ 明度を失くした灰白色の空と海 水平線に消えていった船はもう見えない 砂は足跡を残して その軌跡はどこに続くのか 打ち上げられた朽ちた灌木が木偶のように笑った気がする 静かな波頭は白濁した泡を残して消えていった 綺麗なモノほど悲しく また怖いものもないのだろう 鳥は旋回しながらどこへ向かっているのか 海が一匹の生き物のように呼吸をしている