Shape of my word

日々の生活で感じたこと、思ったこと、考えたこと、を言葉にします

 打ちつける雨、叩きつける風が去った後に胸をそびやかすような生温かい空気が漂った。健康な猫の鼻のような肌を湿らせるその風はずっと昔から知っていたような、懐かしさと憂いを帯びていた。季節が変わろうとしている。羊の群れのように雲は流れて、層の隙間に空が見えた。空の青さはなにかを見透かしたように、澄み渡っていた。太陽の陰で忘れられたような月が輪郭を見せた。気がつくと日はずいぶんと延びていた。