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　時間の分からない未明に、暑苦しくなり麦茶を飲もうと部屋を出て廊下を歩くと暗闇で猫の目がギラッと光った。すり寄ってきた頭を撫でて鼻をなぞる。なにも話はできないけれど、だいたい伝えたいことは分かっているつもりで、遊んで欲しいときにする期待をこめた眼差しと、面倒くさいのでほーっておいてほしいときにする疎ましそうな目は初めて会った人でも分かると思う。特になにをするわけでもなく、たまに遊んだり昼寝をしたり。小さい家族みたいなものだと思いながら一緒に暮らしている。麦茶を飲んでから猫にご飯をあげると、かりかりと音を立てながら少しだけそれを食べた。
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