Shape of my word

日々の生活で感じたこと、思ったこと、考えたこと、を言葉にします

 駅へと続く道の電線に並んだ鳥の群れが人の気配を察してか一斉に飛び立った。それらは旋回してやがて遠くの黒い積乱雲と混じって見えなくなった。夏の雨が好きで、それは激しく潔いからで、気が付くとすぐにやむ一過性のものだからかもしれない。激しい雨は時に気持ちをなだめてくれることがある。それは自分の気持ちや心情を空が代弁してくれているような慈しみを感じるからで、空のように気持ち素直に吐露できない自分が小さい人間だと戒められることもあった。電車を降りるとぽつりぽつりと地面が濡れて、夏を証明するような激しい雨が降った。