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　雨がしんしんと降り、夜がだんだん濃くなっていく。雨のたびに外気は下がり、多毛の猫は目に輝きを取り戻し、もの欲しそうな瞳で空を見上げる。晴れの日に傘を干して、また雨に濡れる。そんな日がただ続いていく。いつも買う日用品はどこの店で買うのが、安いのかを覚えておく。路地裏のいつも花の手入れがしてある道を歩く。天気のよい日はお布団をベランダに干して、ふかふかにする。ただ毎日は過ぎていくし、当たり前だけど歳をとる。変わらないものもあれば、びっくりするくらい変わるものもある。退屈といえば退屈な毎日かもしれないけれど、少しでもなにかいいことを探して生きている。見上げる空は青くて、気がつけば秋らしいひつじ雲だった。
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