Shape of my word

日々の生活で感じたこと、思ったこと、考えたこと、を言葉にします

 不機嫌な空にあわせて傘をさし、機嫌にあわせてそれを干した。霞みがかった霧の向こうはどこまでも憂鬱で、植物だけは雫の玉を葉にのせてなんだか元気そう。水たまりに落ちた滴が波紋をつくり、別のそれが打ち消す幾何学的な水玉模様は雨の数だけ繰り返す。雨のやむ気配はなく、雲は表情のない灰色の空として、いつまでも雨を降らせた。窓越しに見る雨はいつも憂いを帯びていて、それを見て気だるさと眠気で、なにも考えられなくなりまどろむ。雨はまだまだやみそうにない。