Shape of my word

日々の生活で感じたこと、思ったこと、考えたこと、を言葉にします

命を燃やして
もう一度
空を飛ぶために
あれは蝋燭が消える前の
最期の輝きだったのか
陽炎のような
本能に背を向けず
灼けたアスファルト
羽をひろげ
つんざく音をあげ
また空を飛ぶ夢を見る

解説

 蝉について。何年も地下で生活した後、成虫となって地上に出ると一ヶ月もしないうちに死んでしまう。蝉を燃え上がるような夏の象徴や命の儚いことの喩えにすることは多ですが、あくまで人間の抽象的な勝手な思い込み、イメージかもしれません。その感情が蝉という生き物の本質を曇らせてしまうのではないかとも思います。もっと原始的な視点で捉えると、蝉という生き物の本質を理解できるかもしれません。