Shape of my word

日々の生活で感じたこと、思ったこと、考えたこと、を言葉にします

 あなたの口からこぼれる言葉を手ですくいながら。これが朽ち果てた船舶の片なのか、その中で白日にさらされることなく深く眠る珠玉なのか。言葉の海であなたに浸かり、ゆっくり沈む。意識が白濁し、光が消えるころに思いだす。あの頃は言葉の真意より、寄り添った時間だけが僕にとってのすべてだった。時間だけが僕たちを繋ぎ、守ってくれると。もちろん、永遠なんて信じてないけど。ある日、言葉が翻り僕らは転覆して沖に流された。必死で舵をとろうにも。波は高く、うねりは激しかった。繋いだ手を離した時に、僕たちの関係は完全に溺れてしまった。夏が終わろうとしている。