Shape of my word

日々の生活で感じたこと、思ったこと、考えたこと、を言葉にします

 朝だか昼だか分からない鈍色の空。不純物が混ざり合った白濁したぬるい空気に包まれ、僕はどうやら時間の軸を無くしたようで、ぼんやり猫のあごを撫でながらニュースを見ていた。今日も罪を犯した人は醜悪な顔で、俳優は好感度の押し売りをするように煌びやかに映っていた。報道の自由を、と声高らかに訴えようとイニシアチブは常に大手既存メディアが掌握してるのだろうから、見ていて馬鹿らしくなる。撫でるのに飽きて、猫の自慢のひげを引っ張ると不快感を露わにして、膝の上から飛び降りた。猫の媚びず、素直な所が昔から好きだ。