Shape of my word

日々の生活で感じたこと、思ったこと、考えたこと、を言葉にします

 雨が降り始めた。何のためらいもなく激しく、無慈悲なまでに容赦なく。傘を盾にしても、シャツは濡れ。しぶきで靴下も歩くたびに、たぷたぷと音が出そうなほど。100%の予報で、雨が降らない方が奇跡なのだろう。力任せに雨は降り、誰かを懲らしめているのか。それとも誰かの涙を隠すために。傘を持つ意義を放棄したくなるほどに雨は降る。こんな夜には虹さえ望めず、夜とまざった雨は外に出ることを拒んでいるようで、家の中から窓越しに雨を眺めれば、雨のことなど気にもならず、のんきな気持ちでいられるのに。雨はやむ気配はない。王貞治さんが、明けない夜もやまない雨もないのだから。という言葉を気休めに、雨に濡れながら家に向かって歩いた。