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　例えば100年生きるカメと1年生きるネズミがいて、それを100年生きるからカメは幸せ、1年しか生きないネズミは不幸と考えてしまうのは、人間側の都合です。生き物にはその個体が持つ生き方があり、そのサイズに合った生涯を送れれば、それは相応の生涯だったと言えるのではないでしょうか。ヒトが80年生きるとして、それより長い短いは個人差がありますが、大切なのは自分のサイズに合った生き方ができたかどうかだと考えてしまいます。本来のサイズに不釣り合いな生き方は、世界を狭くし、その狭くした世界に苦しむと思います。マイペースな生き方とは一つの美徳だと思います。転がる石に苔は生えず、鍛え続けることで辿り着ける高みがあると、走り続けることで見える景色があると、そう信じています。