2018-10-27 ■ 僕らにはあまりに時間がなく 身を焦がすように惹かれながら 夏のスコールのように激しく 気がついた時には雲は彼方に 予想もできないような巡り合わせの 花火のような恋だった 物事の優先順位があずき相場のように 激動して 最期に残ったものといえば あずきより小さい自尊心だけだった チンパンジーがひと月で人間に進化するようで 人間からクロマニヨン人に退化するような 意味もなく想像と妄想を掛け合わせて アポロもソユーズも彼女の心も みんな月へ行ってしまった そう嘆いた