Shape of my word

日々の生活で感じたこと、思ったこと、考えたこと、を言葉にします

 雲は空にあった。風に吹かれて、月明かりに照らされ、その表情は空気より柔らかく、猫のように優雅に、空を闊歩する。ある時は無慈悲な雨を降らせ、またある時は望んだ形を浮かべ、熱にあてられた水蒸気が空に集積して、意思を持った生き物のようにそこにある。冬の空は高く空気に緊張感があり、夏の空は蜃気楼のようにかすみ開放感がある。雲が自由なのではなく、自由でないのが人間なのかと空が笑う。